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スクールランブル:烏丸の記憶が失われることの意味

この記事はもともと2ヶ月くらい前に思いついてたんだけども、ぼーっとして書くのを忘れてたら、いつのまにかスクラン終わってた・・・・。
さらにぼーっとしてたら、スクラン終わってから、相当の日にちがたってた・・・・・。


てなわけで、早めに書いておかないと、そもそも、何を書くつもりだったのかすら忘れてしまいそうなので、今のうちに書いておきます。



[烏丸の病気]

この漫画の最後のほうで、烏丸がなにやらワケのわからん病気になってしまう。なんでも、記憶を失くしていく病気らしい。たぶん、アルツハイマーかなんかなんだろうけど、よくはわからない。


記憶と感情を失っていく烏丸を天満が看病して、この二人はめでたく(と言えるのかはわからないけど)結ばれる。こういう流れで、スクールランブルは「一応」、終わる。


この烏丸の病気はとってつけたような感もあるし、ハッピーエンドを含んだバッドエンドとしての描き方としてはどうなんだろうと疑問に思わないでもない。つまり、上手い終わらせ方ではないのかもしれない。だけど、この終わらせ方が自分にはなかなか興味深かった。
どこをどう興味深く感じたのかということを説明するために、ちょっとこの漫画の人間関係を軽く振り返ってみたい。



[この漫画の基本になる三角関係]

schoolrumble001.jpg

まず、初期の段階で物語を支配しているのが、この三角関係。


播磨→天満→烏丸
この流れで恋愛感情が流れていて、この二つはともに片思いになってる。
初期の段階では、この三角関係が主流なわけだけど、播磨も天満も、ともに自分の思い込みで暴走して自滅するパターンが多い。
ちなみに、スクランを初めて読んだときに驚いたのは、ラブコメなはずなのに、恋愛対象との会話がほとんどないことだった。播磨も天満も、ほとんど自分の主観(思い込み)のなかで暴走していて、その恋愛対象との会話(播磨だったら天満、天満だったら烏丸)がほとんど描かれてない。
もし、恋愛関係における感情のすれ違いを描くのがラブコメだとしたら、初期段階のスクランは明らかにラブコメじゃなかった。むしろ、ギャグ漫画とでも呼んだほうがいいのかもしれない。



schoolrumble004.jpg


物語が進むにつれて、烏丸ー天満ー播磨の三角関係は物語の遠景に追いやられ、代わりにこの三角関係が表に出てくる。


播磨は一途に天満のほうを見ているが、その播磨に沢近と八雲が想いを寄せている。
ここらへんになってくると、恋愛対象とのすれ違い、またそれによる嫉妬などが描かれるようになり、普通のラブコメっぽい展開が多くなってくる。だいたい、17巻あたりなんて、典型的にそうかもしれない。


ただ、この三角関係を成立させているのは、播磨があいも変わらず、天満を想い続けているというところ。もし、播磨が天満を諦めて、沢近なり八雲なりに想いを寄せてしまえば、この三角関係は崩れてしまうわけだから。
ということで、結局、遠景に退いてはしまったけれど、最初の三角関係が強固に成立しているからこそ、この二番目の三角関係もまた成り立っているということが言える。


それでは、その最初の三角関係はどのような方法で均衡を保っているのか?



[スクラン的三角関係の均衡理論]

schoolrumble002.jpg


まず一つ目の方法。烏丸を空虚にしてしまう。


この烏丸というのは、読者からすると本当に理解できないキャラであって、ほとんど人間味を感じさせることがない。何を考えているのか、そもそも意思の疎通が可能なのかすらあいまいだ。
そのうえ、播磨のパンチを華麗にかわしてみせるわ、実は売れっ子漫画家だわで、超人的である。人間というよりも宇宙人に近い。(そういえば、実は烏丸は宇宙人だったという夢オチがあったっけ)
感情というものを持っているのかどうかすらあいまいな空虚な存在だ。


そして、烏丸という存在が空虚だから、天満の想いは常にかなえられることがない。叶えられたとしても、あくまで部分的な願望が充足されるにすぎない。
こうして、天満の想いは宙に浮いてしまう。



schoolrumble003.jpg


二番目。異常に忘れっぽい播磨。


天満が実は烏丸のことを好きなのだと播磨が気づくのは、2巻の段階である。
ものすごく早い段階で、そのことに気づいているわけだ。


それなのに、播磨はそのことを忘れてしまったかのように、何度も「天満が実は自分のことを好きなんじゃないか」と勘違いする。
播磨がバカだから勘違いしている、という設定になっているのだとは思うが、バカにも程ってものがある。播磨の振る舞いは、「天満が烏丸を好きだ」という事実を忘れているようにしか見えない。


そして、播磨は繰り返し「忘れること」によって、天満を想い続けるのだし、このことによって、一番目と二番目の三角関係は維持されている。



[すべてが反転されて終わりを迎える]


こうしてみると、烏丸が記憶を失っていく病気になったことには二つの意味がある。この二つは、今までこの物語の人間関係を維持してきたものをちょうど反転させた格好になっている。


まず、烏丸が病気になったことだけど、これは、今まで超人的で人間味を感じさせなかった烏丸というキャラが、われわれと同じ生身の肉体を持った普通の人間であることを示している。
烏丸という空虚な存在に実体を与えることで、天満の想いも届くようになった。


そして、次に烏丸が記憶を失って天満と結ばれること。
これは播磨が何度も忘れてしまうことによって、恋愛関係を宙に浮かせていたことをちょうど反転させている。
播磨とは逆に、烏丸は記憶を失うことによって、天満との未然関係に決着をつけた。


こんなふうに考えると、この終わらせかたはなかなか面白いし、また洒落てるなあと思ったので書いてみた。



School Rumble Vol.21 (21) (少年マガジンコミックス)

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